【2026年9月】モバイルバッテリーの発火事故に注意!身近な家電だからこそ知っておきたい危険と対策
こんにちは。大型家電の配送・設置を行う 株式会社アプライ です。
前回の8月号では、突然の豪雨や停電などの災害に備えて、ポータブル電源やモバイルバッテリーなどの「もしもの時に役立つ家電」をご紹介しました。
その中でも、スマートフォンの充電などに使えるモバイルバッテリーは、今や多くのご家庭で使われる身近な存在です。
しかし最近、ニュースなどでも目にする機会が増えているのが、モバイルバッテリーの発熱・発火事故です。
便利な製品だからこそ、「自分のものは大丈夫」と思わず、正しい使い方を知っておくことが大切です。
■ モバイルバッテリーの事故は実際に増えている?
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が公表している事故情報を見ると、モバイルバッテリーによる事故は決して珍しいものではありません。
2021年から2025年までの5年間にNITEが受け付けた、リチウムイオン電池を搭載した製品の事故は2,140件。その中でも、モバイルバッテリーの事故が最も多くなっています。
また、事故は春から夏にかけて増加し、8月にピークを迎える傾向が確認されています。
2026年に入ってからも、NITEの事故情報ではモバイルバッテリーによる「火災など」の事故が繰り返し報告されています。
例えば2026年7月12日~25日の受付分では17件、7月26日~8月8日の受付分では9件が報告されています。
もちろん、これらは日本国内で発生したすべての事故を網羅した数字ではありません。また、調査中の案件も含まれます。
それでも、モバイルバッテリーが特に注意すべき製品の一つであることは間違いありません。
■ なぜモバイルバッテリーは発火するの?
モバイルバッテリーに使われているのは、主に「リチウムイオン蓄電池」です。
小型で大容量、繰り返し充電できるという非常に便利な電池ですが、一方で、内部で異常が発生すると急激な発熱や発火につながる可能性があります。
原因は一つではありません。
例えば、
- 製造時の異物混入など、製品そのものの問題
- 落下などによる強い衝撃
- 高温環境での使用・保管
- バッテリーの劣化
- 充電時の異常
- リコール対象製品の使用
などが挙げられます。
特に意外と見落としやすいのが、**「暑さ」と「衝撃」**です。
■ 夏の車内に置きっぱなしにしていませんか?
モバイルバッテリーを車の中に置いたままにするのは非常に危険です。
NITEでは実際に、高温になった自動車内にモバイルバッテリーを放置したことで、内部のリチウムイオン電池セルが膨張・破裂し、噴出した可燃性ガスに引火したと考えられる火災事例を紹介しています。
「ちょっと買い物するだけだから」と車内に置いていく。
これが思わぬ事故につながる可能性があります。
また、真夏の車内だけでなく、直射日光が当たる場所や暖房器具の近くなど、高温になる場所での保管も避けましょう。
■ 「落としただけ」でも注意が必要
もう一つ見落としやすいのが衝撃です。
モバイルバッテリーをカバンに入れて自転車で走行中、バッテリーが衝撃を受けて発火した事例もNITEから紹介されています。
外側に大きな傷がなくても、内部の電池セルや部品にダメージが加わっている可能性があります。
「落としたけど普通に充電できるから大丈夫」と、そのまま使い続けるのは避けた方が安全です。
■ こんな症状があったら使用を中止
普段使っているモバイルバッテリーに、次のような変化はありませんか?
- 以前より異常に熱くなる
- 本体が膨らんできた
- 変形している
- 異臭がする
- 充電できなくなってきた
- 充電中に異音がする
- 落下させたことがある
このような異常があれば、「もう少し使えるから」と使い続けないことが重要です。
NITEも、使用中・充電中に異常を感じた場合は使用を中止するよう呼びかけています。
■ 購入するときは「PSEマーク」を確認
モバイルバッテリーを購入する際に確認しておきたいのが、PSEマークです。
モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象となっており、販売するためには技術基準への適合などが必要です。経済産業省は、購入時にPSEマークが表示されていることを確認するよう案内しています。
ただし、
「PSEマークが付いているから絶対に発火しない」
という意味ではありません。
PSEマークの確認に加えて、
- 販売元やメーカーが明確か
- 極端に安すぎる製品ではないか
- リコール対象になっていないか
- 説明書や注意事項が確認できるか
といった点も確認しましょう。
■ 意外と忘れがちな「リコール」の確認
実は、製品そのものに問題があり、メーカーが回収・交換などを行っているケースもあります。
NITEが紹介している事例でも、リコール対象だったモバイルバッテリーを使い続け、充電中に発火した事故があります。
購入したときは問題がなくても、後からリコール対象になる可能性があります。
そのため、購入して終わりではなく、現在使っている製品がリコール対象になっていないか、一度確認してみることをおすすめします。
■ 「捨て方」も実は重要です
もう一つ忘れてはいけないのが、使い終わったモバイルバッテリーの処分です。
リチウムイオン電池を使用した製品を、一般ごみなどに混ぜて処分すると、収集・処理の過程で発火する危険があります。
2026年6月には、経済産業省・消費者庁・消防庁・国土交通省・環境省が連携し、リチウムイオン電池の発火・発煙事故や適切な廃棄方法について情報をまとめた「リチウムイオン電池総合対策ポータルサイト」も公開されました。
処分する際は、自治体のルールや回収方法を確認し、指定された方法で処分することが大切です。
■ 便利な家電だからこそ、正しく使う
モバイルバッテリーは、災害時だけでなく、旅行や外出、仕事など、さまざまな場面で私たちの生活を支えてくれる便利な製品です。
だからこそ、
「小さいから大丈夫」
「普通に使えているから大丈夫」
「安かったから買ったけど問題ない」
と考えず、一度ご自宅やカバンの中にあるモバイルバッテリーを確認してみてください。
特に、膨張・変形・異常な発熱・異臭などがないか、PSEマークが表示されているか、リコール対象になっていないかを確認しておきましょう。
そして、今年のように暑い夏が続く場合には、車内など高温になる場所に置かないことも非常に重要です。
株式会社アプライでは、大型家電を中心に、皆さまの暮らしを支えるさまざまな家電の配送・設置を行っています。
家電は便利な一方、使い方を誤ると事故につながることもあります。
「いつも使っているからこそ、今一度確認する。」
この機会に、ご家庭にある充電式の家電やモバイルバッテリーを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

